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古民家について

書院造りの座敷|古民家ひらぬま(築130年・埼玉県飯能市上名栗)
古民家ひらぬまの座敷と床の間|築130年の古民家

文化財の古民家を、客席に

明治20年代後半(1895年前後)に建てられた、築130年ほどの古民家を客席にしています。建物や庭・蔵・板塀も山々と溶け合い、当時の景観を保っています。名栗の山あいで、明治の意匠をそのままに、食事とジェラートの時間をお過ごしいただけます。
古民家の写真
切子柄の帯
襖絵の残る一階の座敷席|古民家ひらぬま(飯能市上名栗)

客席になった座敷

増改築がほとんど行われないまま残った家です。ご案内する席そのものが、この家の見どころになっています。一階は書院造りの座敷を、いまはテーブル席にしています。丸窓のある奥の間だけは座敷のまま、個室としてご用意しています。縁側に面した席からは、庭越しに名栗の山並みが続きます。

武家屋敷式の書院造り

田舎にありながら、土間といろりを備え二階を蚕部屋とする養蚕農家の民家ではなく、武家屋敷風に建てられています。一万本に一本といわれる黒柿の床柱、自然に朽ちた木の欄間、銘木の狆潜り、丁寧な組子細工、違い棚の支柱、襖絵、金唐和紙、花鳥をあしらった釘隠し。当時の大工と職人の思いが込められています。当時としては珍しいステンドガラスやガラス障子も多く使われ、歪んで見えるガラスが時代を物語ります。電灯の笠やスイッチには、大正末期にこの地域へ電気が敷かれた当時のものが、今も現役で使われています。
襖絵|武家屋敷式の書院造りの意匠
和洋折衷の二階席|古民家ひらぬま

和洋折衷の二階席

板張りの床に、アンティークの家具。太い梁が露出し、窓の外には観音山の借景が広がります。歴史と開放感が共存する空間で、時間がゆっくりと過ぎてゆきます。

石庭と岩松

江戸末期に作られたと伝わる石庭風の庭は、名栗地域にはあまり見られないものです。庭一面に這う岩松は、古いもので樹齢百年を超えます。奥の書院造りの部屋の廊下からは、庭越しに観音山の借景をご覧いただけます。
石庭と岩松、秋の外観|古民家ひらぬま

細部の意匠

欄間、組子、引手、電灯の笠。写真では伝わりきらない職人の手仕事が、家のあちこちに残っています。お食事の合間に、ぜひ目を留めてみてください。

  • 鯉の欄間|古民家ひらぬまの意匠
    鯉の欄間
  • 組子細工と丸窓|古民家ひらぬまの意匠
    組子細工と丸窓
  • 襖の引手|古民家ひらぬまの意匠
    襖の引手
  • 床の間の狆潜り越しに望む地蔵菩薩|古民家ひらぬま
    狆潜り越しの地蔵菩薩
  • ガラスの電灯の笠|古民家ひらぬまの意匠
    電灯の笠
  • アーチ窓のガラス戸|古民家ひらぬまの意匠
    アーチ窓のガラス戸
  • 雪見障子から望む庭|古民家ひらぬま
    雪見障子から望む庭
  • 扁額「無量寿者」と二階席の窓辺|古民家ひらぬま
    扁額と二階席の窓辺
  • 囲炉裏と鉄瓶|古民家ひらぬま
    囲炉裏と鉄瓶
  • 二階席のアンティークの椅子と階段|古民家ひらぬま
    アンティークの椅子
  • 三猿の木彫|古民家ひらぬま
    三猿の木彫
  • 鬼瓦|古民家ひらぬま
    鬼瓦

景観重要建造物 飯能市指定第一号

手入れの行き届いた落ち着いた色調の外観が、周囲の自然と調和し、山里景観の核となっています。平成25年(2013年)10月に埼玉県の景観重要建造物に指定され、平成31年(2019年)4月1日に飯能市へ移管されました。現在は飯能市の指定第一号です。

西川材と、名栗の林業

この家が建てられた頃、名栗は林業で栄えていました。山で伐り出された木は筏に組まれ、名栗川から入間川、荒川を下って、約一週間かけて江戸まで運ばれました。火事の多かった江戸では木材の需要が大きく、この地域の良材は、江戸から見て西の川を下ってくることから「西川材」と呼ばれました。

鳥居観光の母体も、江戸時代から続いた林業です。この家は、名栗に代々続く平沼家の新宅として建てられました。

扁額「無量寿者」

扁額「無量寿者」蒋介石書|古民家ひらぬま二階席

二階席の窓側に掲げられた扁額「無量寿者(むりょうじゅしゃ)」は、蒋介石の書です。水野梅暁は、三蔵法師の霊骨が南京で発見された際、日本仏教界を代表して蒋介石から霊骨を分贈され、その慰霊塔を建立することが日中の親善につながると、晩年を奔走しました。蒋介石は、水野の意志は時を超えて後世に残るであろうと感銘し、「無量寿仏」(阿弥陀如来)になぞらえ、敬愛の念をこめてこの書を贈ったとされています。

扁額の下の窓から山を望むと、白雲山に三層の塔が見えます。水野の意思を継いだ平沼彌太郎が建立した玄奘三蔵塔で、三蔵法師が祀られています。

空き家から、客席へ

二代目の平沼寛一郎まで住まわれたのち、この家は空き家になりました。残すか壊すかを迷った末、埼玉県建築士事務所協会いるま西支部に調査を依頼したことが、保存の出発点になっています。調査によって、民家でありながら華麗でモダンな意匠が施されていること、庭・蔵・納屋・板塀を含む全体が貴重であることが、あらためて確認されました。

古民家探訪エコツアーや雛飾り展、紅葉あかり展を経て、いま、この家は客席になっています。

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切子柄の帯
360°で見る館内

画面をドラッグすると、その場で見回せます。下のボタンで場所が切り替わります。

店舗名 古民家ひらぬま
住所 〒357-0111 埼玉県飯能市上名栗201
電話番号 042-978-6998
●電車でお越しの場合 西部池袋線・飯能駅、JR八高線・東飯能駅より 国際興業バス「名栗車庫」「名郷」「湯の沢」行乗車、 約50分「宮の平」下車すぐ。
●車で起こしの場合 圏央道/狭山日高ICから飯能市内軽油、約45分 青梅ICから岩蔵街道または成木街道経由、約45分
●駐車場ございます。

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